*認定看護師とは
日本看護協会の定める認定看護師の役割は「特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を持ち、看護実践できる看護師」とされています。現在認定看護分野は21分野あり、資格の取得には、日本看護協会が認定している認定看護師教育課程を修了していることが条件となっています。当院では、認定看護師の資格取得に向けた積極的な支援を行っています。
*がん性疼痛看護認定看護師
がんの痛みというと薬物療法によるコントロールが主体となる場合が多いのですが、がん患者さんの痛みは「全人的苦痛」と言われており、身体的な痛みだけでなく、病気に対する不安や恐怖などの精神的な痛み、今後の生活への心配などの社会的な痛み、生きることの意味や価値を見失うスピリチュアルな痛みなどがあります。「その人がその人らしい生活を送れるように」様々な問題に対して他職種と連携して解決できるように取り組み、患者さんとその家族も含めた支援を行っていきたいと思っています。
*認知症看護認定看護師
人口の高齢化が進み、それに伴い65歳以上の認知症をもつ人も年々増加しています。いわき市南部地区の医療を支える一端を担う自施設でも、身体疾患をもつ認知症高齢者の入院が多くなってきています。入院がきっかけとなり認知症の症状が出現し、身体的治療を安全に受けられないことがあります。認知症をもつ人やご家族が安心して治療を受けられるように、不安や思いに寄り添い、自分らしく暮らせる生活の場へ戻ることを目標に活動していきたいと思います。
*摂食・嚥下障害認定看護師
「口からおいしく食べたい」と思うことは、誰もが持つ欲求の一つです。摂食嚥下とは、簡単に「食べる」「飲み込む」ことを言います。しかし、加齢や病気により、食べることが障害され、安全に食事ができず、脱水や誤嚥、窒息など命に関わる状態になる可能性があります。また、治療のため絶食になる場合もあります。食べる楽しみがないと生きる気力を失うとも言われています。口腔内の環境を整えながら、患者さんや家族の「口から食べたい」という思いを支えられるよう、安全に一人でも多くの患者さんが「食べる楽しみ」を取り戻すためのサポートを目指したいと思います。
認定看護師による外部研修のご案内
当院では、「すべてのひとを、笑顔にするために」の基本理念のもと、地域の関連施設と連携し、良質な医療の提供に取り組んでいます。地域の人々と共生し支えあう病院として、院内のみならず院外施設での認定看護師による看護研修を行っています。
分野
がん性疼痛看護
・がんの痛みと種類 ・痛みを緩和する方法~薬物療法~ ・意思決定支援(がん患者とのコミュニケーション)
摂食・嚥下看護
・摂食嚥下障害の観察ポイント、口腔ケア ・食事介助 ・施設への嚥下体操指導
認知症看護
・認知症のアセスメント ・治療を受けている認知症患者の看護 ・認知症ケアとコミュニケーション
ご依頼方法
「認定看護師への研修・相談依頼書」に必要事項を記入し、FAXまたはメールでご依頼ください。直接お電話でも承ります。 FAXまたはメールでのご依頼の場合、2週間以内に御施設の担当者様へご連絡いたします。 講師派遣費用は無料です。 問い合わせ 呉羽総合病院 地域医療連携室 認定看護師外部研修担当者 呉羽総合病院 看護部