第33回日本静脈経腸栄養学会学術集会に参加してきました
2月22、23日の2日間パシフィコ横浜で開催されました。
全国の医療機関から大勢の方が参加されており聞きたいセッション会場に入ることができないほど盛会でした。
今回は1400題の演題応募があったとのことで11会場で講演(口演)が行われ、展示ホールではポスター発表が行われておりましたがどこの会場も人、人で溢れていました。
JSPENは臨床栄養学における世界最大規模の学会であり会員数が20,000人を超えております。
今回のテーマは【あらためて腸を考える】山形大学医学部外科学第一講座・木村理教授が大会長であり山形の物産展も同時に開催されておりました。このブースも大勢の人で賑わっておりました。
木村教授は患者様の治療で最も重要と考えているのが「生きている・食べられている・熱がない」と話されておりました。また、腸の機能は消化・吸収にとどまらず生体の免疫や神経抑制、他臓器との相関など様々な分野に及んでおり腸の重要性をあらためて知る内容でプログラムが構成されており静脈経腸栄養を含む臨床栄養管理を存分に学ぶことができました。
東口髙志理事長講演「Beyond the NST -内固外進からみんなのJSPENへ-」は今後の日本社会の変貌を見据えた興味深い内容で私たち医療人のなすべき姿・あるべき姿を真剣に考えさせられると同時に深い感銘を受けた時間でもありました。
1日目の要望講演(胃ろうは良いVS悪い?、急性期の栄養療法、高齢者に対する栄養療法、サルコペニア・フレイルの栄養評価1・2)は全てが大盛会で悲しいことに入場できませんでした。会場の入り口までも辿りつけませんでした・・
2日目の教育講演(多職種で地域を支える栄養ケア、がん患者の術前・術後栄養管理、健康寿命の延伸と栄養、経営的視点に立った栄養マネジメント)どれも興味深く現場で活用できる内容が満載でした。
あわせて様々なパネルデスカッションやシンポジウムが開催されており充実したプログラムでした。
ポスター発表では他施設で行っている内容と当院の業務内容に整合性を確認できたことも大きな収穫となりました。来年は発表の立場で参加したいと強く感じています。